2010年05月18日

デザインは世界を変えられるのか?―【世界を変えるデザイン展】

bop-design.jpg

上の写真はインドのある風景。

客を乗せて自転車をこぐ男性をよく見てください。

そう、義足です。

この男性は義足がなかったら不自由な生活を強いられることになります。

ただ、義足があれば歩けます、自分で行動できます、仕事ができます。

つまり、この義足は、男性の人生を変えたのです。





“デザイン” は世界を変えられるのか?

世界を変えるデザイン展
5.15-6.13 東京ミッドタウン・デザインハブ
5.28-6.13 AXISギャラリー
入場料無料
http://exhibition.bop-design.com/


“デザイン” といわれる仕事に関わっている方々にはぜひ見てもらいたい。

特に、日本の大手メーカーや教育・政府機関の担当者の方々にも。



実は現在、先進国における“デザイン”とは、世界の総人口のほんの10%を対象にしているに過ぎない。

BOP(Base of the Pyramid)と呼ばれる、世界の人口をピラミッドで表現した最下層を意味する貧困層。

世界には、本当の意味での “デザイン” を求めている人々が数多く存在します。



いくつかの印象的な展示品を紹介。

jaipur-foot.jpg
Jaipur foot
フィットしやすいゴム製の義足で、原価が安く、
現地の人々が製造出来るように技術指導も行われている。

moonlight.jpg
Moon Light

ストラップ付き太陽光充電式照明器具。
生活シーンに合わせて明るさを調節可能、
現地には照明を置く机がないため、首から吊り下げるデザインを採用。


solar-cooker.jpg
Solar Cooker
太陽の反射光を熱に変える調理器具。
ガスを必要としないため、ガス代やガスを遠方に買いにいく
費用を節約できる。


lifestraw.jpg lifestraw2.jpg
LifeStraw
泥水を飲料水に変える携帯用浄水器。
泥水に含まれるバクテリアやウイルスを除去する。


qdrum.jpg
Q Drum

水を運ぶための円形のドラム。
遠方から頭に乗せて運ぶことによる時間や身体への影響が軽減される。




見てわかるように、どれも非常にシンプルで簡単なつくりです。

「こんなの日本だと簡単につくれるんじゃない?」
「もっと最先端のデザインが良いんじゃない?」

そうした考え方が視野を狭めているのでしょう。


現地で求められているのは、極端なハイテクノロジーなんかではなく、
出来るだけシンプルでわかりやすく、かつ現地の生活シーンに合い、
そしてコストが少なく、現地で製造を持続していけるものなのです。



“BOP” をビジネス視点で “市場” と捉えると、それは巨大な可能性を秘めています。

ただ、生半可な気持ちで参入できるビジネスではありません。

強い意志と忍耐力、もちろん資金、そして心が必要です。

展示会場には日本の製品はほとんどありませんでした。

それはなぜか? 本気で考えてみる時代ではないでしょうか?

幸いお手伝いとしてプレス枠で入れてもらったカンファレンス

その盛況ぶりと熱いまなざしを見て、

大きな希望も感じました。





“デザイン” は世界を変えられるのか?


posted by kissi at 12:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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