2010年01月18日

友人Kにみる現代都市の生き方。

「家がなくなったから少しの間荷物を置かせてくれ」

こう、さらっとKは言いました。



Kとは、大学が同じ人なら誰もが分かるであろう、
某TV局制作会社ADの

あの彼です。



「家がなくなった」 というのも、
昨年、上京してから住んでいたアパートを引き払い、
こちらで出会った彼女の家に転がり込み生活をしていたが、
この度彼女との別れが訪れ、
当然同棲していた家を追われた、

そういうことらしいです。



つまり、

馬鹿なんですね。



ただ、言いたいのはその点ではなく、(その点は言わなくても周知の事実なので)
彼がおれの家に少しの間置かせてくれと言い、
その日の深夜にタクシー1台で運んできた

その荷物の少なさについてです。

身の回りのすべての荷物が、
ざっと小さめのダンボール(askulくらい)で5箱分のみ。

ただ、おれの家もかなり狭いため、
それをさらに家の前で2人で 「本当に必要なものは何か」 という視点で
ひとつひとつ出て来るものを手に取り、思い出を語りながらも、
「でも... ま、いらねーか」 と断固とした判断で蓮舫議員並みの仕分け作業を行った結果、

ダンボール1箱+衣類(ゴミ袋大1袋分)になりました。

ダンボール1箱だけおれの家に置き、
あとの荷物はゴミ捨て場と実家送りという二手に別れて彼の元を去りました。



「家、どうすんの?」 と尋ねると、

「早めにドミトリー(共同宿泊施設)でも探すわ、安いし。それまでは何とか転々と」

と軽く答えました。

そして、結局、彼はおれが貸したキャリーケースに当面必要な衣類だけを詰めて、
颯爽と去っていきました。

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あ、 あと新しい彼女も出来たそうです。



「人間、着る服と財布さえありゃ生きてけるよ」

と去り際に笑顔で言う彼。

前々から、やりたい道を行く姿と精神の強さには一目置いていましたが、
今回のフットワークの軽さと生命力には感服致しました。

彼の姿は別に、というか決して真似したくはないんだけど、
非常に参考になるね。



とても大きな、世界規模での人間のライフスタイルの話になるけど、
都市生活における “フットワークの軽さ”、そして “ものを持たない” “共同所有” というスタイルは
今後間違いなく拡大すると思う。


今でも具体的に何をやっているのか庶民のおれにはよく分からない
ハイパーメディアクリエイターの高城剛さん。
たまに読む彼のブログ記事は非常に難しい、が非常に勉強になる。
2009.9.4の change という記事に書かれているビジョンは、彼だからこそ可能ということもあるが、
現代を生きる上でおもしろい視点だと思う。


インテリア、プロダクトデザインを始め、様々な業界に影響を及ぼす世界的な見本市 Maison & Objet
ちょうど今月パリで開催される最新テーマが「COHABITATION(共同生活)」。
ものを極力増やさず、クリエイティブなアイデアや技術の集結による新しい生活提案のようです。

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とうに地球のキャパを超えて繁栄し過ぎた人間は、この先どう賢く生きていくか。
既にあるものを、争わずにどう賢く共有していけるか。

欧米に遅れながらも日本でも拡大し始めたブランドレンタル、車・自転車のシェア、ルームシェアなど。
そして、良い悪いに関わらず、家族構成の多様化、ネットカフェで生活が可能な事実など...

大きな流れになりそうです。





Kの行動からいろいろと発展し過ぎましたが、

彼は今日も激務に追われながら元気に生きていることでしょう。

陰ながら応援してますよ。

んで、ディレクターになったら

必ずメシをせびろうと思う。



posted by kissi at 19:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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