2010年10月17日

世界の果て。なんにもなくて、すべてがある場所。

ひとつ、夢がある。

ある時、ぽっ と生まれた夢で、

それは、仕事の成功とか将来こうありたいといったような時々で変化する夢とは別のところに置いてある、

ただ単純に、純粋に 「行ってみたい」 というだけの夢。





世界の果て、アイスランド。

その大地に、いつの日か立ってみたい。

ただ、それだけの夢。










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なんにもなくて、すべてがある場所。





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“幸福度” というよくわからない指標を用いた世界の国別ランキングがたまに発表されるが、

必ずアイスランドは上位に入る。

このランキングを信じるわけではないし、アイスランド人に直接聞いたこともないけれど、

本当に “幸せ” なのだろう。

それは自分が考える “幸せ” とは、おそらく異なるもの。

自分は、日本という国で生活し、他人や他の世界の情報に触れ、そして理想の “幸せ” を探し続けている。

アイスランドの人たちはどうなのか。


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もちろん、島国のアイスランドはいくつもの変化や苦しい時代を生きてきた。

ただ、昔から変わることのない自分たちの “あるべき姿” を決して忘れてはいない。

from COURRiER Japon 2008年12月号―「金融危機」後の世界―
≪バブルがはじけた現在(いま)、漁業とアートの国に戻ろう≫

73歳の老人、パルメー・ヴィダルはこう言っている。
―「この小さな国は昔から、大祝宴の狂喜と飢饉の苦しみを繰り返してきました。羊バブルがはじけたり、ニシン船が釣果なしで戻ってきたりしたこともありました。しかし、どんなときでもアイスランド人は不撓不屈でした。ここ数年、私たちの社会は、あまりいい方向に進んでいませんでした。私が子供だった頃、入り江に魚釣りに出かけ水に濡れたら、翌日まで魚釣りには行けませんでした。ズボンを一着しか持っていなかったからです。最近の人たちは、ズボンを持ちすぎていたのでしょうね」

アーティスト/デザイナーのヨーン・サイムンデュル・アータルソンはこう話す。
―「この国の文化は私たちに力を与えてくれます。アイスランド人は誇り高き民族で、もっとつらい状況も生き抜いてきました。数百年前に火山が噴火したとき、アイスランド人は穴を掘って地下で暮らしていたそうです。そもそもこの国にお金が出回るようになったのは第二次世界大戦後のことにすぎません。餓死することなんてありませんよ。魚がたくさんいますからね」


近年、“外部” からの影響による経済破綻の危機巨大IT企業の進出天然資源を狙う各国の存在など、

様々な変化が取り沙汰されている。

ただ、その場所で生きる人たちにとって、

これからも決して “変わらないもの” “変えないもの” があるのだと思う。





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普通に生活していれば決して出逢うことのできない、その地の空気、文化や価値観を体感する “夢”。

大地から噴き出した温かな水が溜まった広大な地球の “くぼみ” に浸かり、果てしなく青い空を見上げながら

「さあ、来たぞ。 いま、どう感じる?」

と、自分自身に問いかけてみたい。

その時にはもっといろんな世界を見ているかもしれない自分が、

「なんだ、こんな何もないつまらない場所に来るのが夢だったのか」 と思うのか、

「すべてがある」 と感じるのか、

それは、その瞬間にしかわからない。





Sigur Rós - Glósóli [Heima]




夢が、ぽっ と生まれた瞬間。

2005年7月9日、旅先、グラスゴーの小さなライブ会場。

不思議なベールに包まれたステージ目の前で、

それまで出逢ったことのない、まるで空間の境い目が吹き飛ぶような、壮大な音の世界にいた。

“なくした太陽を探しにいく” という物語。

自分が生きてきた場所には存在しない、その場所でしか生まれ得ないようなその音に触れ、

「この音が生まれる場所に行きたい」 と願った。

その後、「せっかくその場所と近い距離にいるのだから行っておこう」 と、

留学先のロンドンに戻ってすぐに格安エアラインでレイキャビク行きのチケットを購入したが、

原因不明のカード会社のエラーでキャンセルとなり機を逃すことになった。

でも、あの時点の無知な自分で行かなくてよかったと、いまは思う。





“夢” として心に置いておき、いつかどこか相応しいタイミングで、必ず叶えようと思っている。

“夢” といっても、別にその場所で暮らしたいわけではない。

ただ、感じておきたいだけ。

その世界の果ての “なんにもなくて、すべてがある場所” に立ち、呼吸し、

その地で暮らす人々の生活に触れることは、

自分にとって必ず、その後の生き方を考える大きなきっかけになるだろう。

いま、そう思う。





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参考:
Visit Iceland:http://www.visiticeland.jp/happy/index.html
ORGANIC STONE:http://blog.goo.ne.jp/pointdpo/e/eb4dfd7d81aa0b6d533d99d672838a15
COURRiER Japon 2008年12月号

posted by kissi at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | World | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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